◆TAXI VENTURE COMPANY◆としての東京・日本交通グループのビジョンと概要

タクシー会社の中でも知名度が高くて多くの人から利用されている東京・日本交通株式会社は他の会社にはない独自のビジョンを掲げています。TAXI VENTURE COMPANYというフレーズがよく用いられていますが、どのような東京・日本交通株式会社の思いが込められているのでしょうか。どんなビジョンを持っているのかを会社概要と合わせて理解しておきましょう。

TAXI VENTURE COMPANYを目指す

東京・日本交通株式会社が掲げるTAXI VENTURE COMPANYというフレーズにはタクシー業界で成功企業となるための基本的な信念が込められています。VENTUREとは冒険を意味するADVENTUREという単語の構成要素となっていることからも推察できるように、もしかしたら失敗するかもしれないというリスクがあるようなことにも大胆に取り組んでいくことを意味しています。ベンチャー企業が成功して大会社となり、業界を牽引していくようになるケースがIT業界を中心としてよく見られるようになりましたが、東京・日本交通グループはタクシー業界におけるベンチャー企業であり続けることを目指しているのです。

業界大手にまで成長した企業はその業界に浸透している基本的な考え方や慣習にしたがって、定石通りに事業を展開し、顧客に対するサービスを提供してしまいがちです。その漫然とした状態が続いていると新たなベンチャー企業が業界入りし、大手のやり方と明確な差別化をした事業を進めてきた際に売り上げやシェアを奪われてしまうリスクが高くなります。これまでの業界の常識を覆し、思い切って新しいものを作っていくことがどの業界でも求められているのです。その重要性を東京・日本交通グループは深く認識し、いつまでもタクシー業界に新風を吹き込むTAXI VENTURE COMPANYとして活躍することを目指しています。

これはタクシー業界最大手である日本交通グループの一会社としては大きな決断です。知名度が十分にあるのでハイヤーなどのオーダーも多く、都市部にはニーズもたくさんあります。ある意味では漫然とタクシーサービスを提供しているだけでも事業を継続させることは不可能ではありません。しかし、東京・日本交通株式会社はあえて新しいことへのチャレンジを続け、タクシー業界の新しい常識を作り上げていくリーダーとしての会社としての地位を作り上げる努力をしようと決めています。それが業界標準となったときに社会の人のタクシーに対する見る目も変わり、ユーザーがより増加していくことで業界全体に利益がもたらされるということも考えているのです。

社是と社訓から基本理念を読み取ろう

日本交通グループの一会社として、共通する企業理念に従ったビジョンを持っているのも確かなので、日本交通グループが掲げる社是と社訓からも東京・日本交通株式会社のビジョンについて理解を深めましょう。社是は「徳を残そう」というものです。経営理念として後世に徳を残すことを掲げているのは特色で、決して目の前のニーズに応えるためのサービスを提供する企業を目指しているわけではありません。タクシーサービスが世の中に求められるようにするための基本的な原動力として誇りを重視しているのが特徴です。桜にNという日本交通グループの基本シンボルを胸に抱き、誇りを持って働くことで高い業績を上げることを基本としています。それによって物と心という二つの方向性から幸福を手に入れ、それをモチベーションとして後世にまでタクシーサービスの意義と重要性を残していこうと考えているのです。

一方、社訓として掲げられているのが「エクセレントカンパニー宣言」です。エクセレントカンパニーとは品格が高い超優良企業という意味合いを持っていて、高いプライドを持ち、正当な方法で適切なサービスを提供しながら、利益を最大化していくことにより大きな成長を続けられる企業となることを目指しています。トップブランドとしてリーダーシップを発揮することにより、タクシー業界を牽引する企業としての地位を手に入れ、大きな変革をもたらしながらお客様第一のサービスを提供するのが重要なこととしています。特に安全、遵法、品質、環境という四つの観点から納得してもらえる事業を展開することを掲げ、桜にNのマークを見れば安心・安全・快適なサービスを連想してもらえる会社を作り上げられるように社員教育も徹底しているのが東京・日本交通株式会社です。
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人にしかできないサービスの提供を目指す東京・日本交通グループ

東京・日本交通株式会社が大きく掲げているビジョンの一つとして、「人にしかできないサービスの提供」が挙げられます。情報技術の台頭によって機械化やIT化などが進められ、可能なものはAIを使ってさらに高度な次元で自動化を実現しようという動きが強まりました。車についても自動運転が本格的に研究されるようになり、かなりの制御が可能になってきています。タクシーも自動化できるのではないかと考えるかもしれませんが、東京・日本交通株式会社ではたとえそのような状況が生まれたとしても、人にしかできないサービスを提供することで明確な差別化を行い、社会のニーズに応えていくことを目指して努力を続けています。

その基本になっているのはタクシー乗務員が高品質な接客サービスを徹底することです。タクシーの提供している空間やサービスをお客様のためのものだと考えているのが東京・日本交通株式会社の特徴で、ただのドライバーとして目的地に人を輸送するサービスとは違うものとして位置付けています。タクシーの車内は乗務員とお客様のプライベート空間として捉え、いかにして快適な環境を演出するかを考え、実践的に取り組むことが乗務員に求められているのです。ちょっとしたコミュニケーションを大切にし、提案力をもって接することによりお客様の満足を引き出すことが重要と考えられています。その満足の結果としてお客様にリピーターになってもらうことを目指して努力を続けているのが東京・日本交通株式会社の特徴です。

この目標を達成するためにはお客様の希望を迅速かつ正確に理解し、的確な提案ができるタクシー乗務員が対応しなければなりません。そのため、東京・日本交通株式会社では特別なケースに対しては特定のノウハウやスキルを習得した人材が対応する形を整えています。観光タクシーを利用したいお客様のために、観光スポットやグルメスポットなどに詳しく、コースの提案ができるタクシー乗務員をあてがうというのが代表例です。また、介護と子育ての分野にも力を入れていて、介護職や介護ドライバーとして働いたことのある人や、自宅で介護や子育ての経験をした女性乗務員を抱え、高いレベルのサービスを提供できるようにしています。このような取り組みによりタクシー業界に新しい風を送り込んでいるのです。

タクシーに対するイメージの変革をもたらす東京・日本交通グループ

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東京・日本交通株式会社ではタクシーに対するイメージの変革をもたらすことも目指しています。このイメージという言葉には二面性があり、お客様の立場から見たタクシーのイメージと、タクシー乗務員という仕事に対するイメージです。

タクシーは行き先を告げれば目的地まで連れて行ってくれる交通手段というイメージを持っている人も少なくありません。それはある意味では正しく、純粋のそれを望んでいる人には相応のサービスを提供することもできます。しかし、観光のときに利用すると自分が知らなかった穴場に連れて行ってくれる可能性がある、親の介護施設への送迎のときにお願いすると何かトラブルがあったときにも適切な対応をしてくれるとわかるとタクシーに対するイメージも大きく変わるでしょう。このような取り組みに関する情報発信も積極的に行い、タクシーに対してお客様が持っていた常識を変えていこうと努力をしています。

タクシー乗務員の仕事については昔からネガティブなイメージがつきまとっているのも事実です。夜中でも働く必要があり、勤務時間も長くなりがちだというのはよく認識されています。また、高度なスキルやノウハウを求められる専門的な職種であるにもかかわらず、あまり給与水準が高くないことも知られていました。しかし、タクシー乗務員の働き方をどう捉えるかによってポジティブにも解釈できます。夜勤や長時間勤務が必要になる隔日勤務では翌日が休みになるのでプライベートを充実させやすい面もあるでしょう。心身の負担を和らげるために休憩室を充実させ、スキルやノウハウの習得のために研修を実施することもできます。

東京・日本交通株式会社ではこのようなポジティブイメージを広めつつ福利厚生を充実させることでワークライフバランスを整えられる環境を生み出しています。また、業界でもトップクラスの歩合率を設定することで月収に対する売り上げの反映率を高め、タクシー乗務員として働く魅力を高めているのも特徴です。このようにタクシー乗務員に対するネガティブイメージも払拭してもらえる社会環境を作ることで人材を十分に確保し、社会への貢献度を高めていくのも東京・日本交通株式会社のビジョンに含まれています。

東京・日本交通グループの会社概要

東京・日本交通株式会社は2014年に設立された比較的新しい日本交通グループ傘下の会社です。本部は大阪市に構えられていて、難波や守口、京都や神戸などに営業所を設けています。従業員数は2019年2月時点で327名ですが、その約1割が女性です。2015年5月期の決算以降、売り上げを飛躍的に伸ばしていて成績上々の企業として台頭しています。2017年5月期には9億円以上もの売り上げになり、東京の大手タクシー会社としての地位を獲得しているのが現状です。TAXI VENTURE COMPANYとして努力を続けてきた成果が数字にもはっきりと出てきていますが、なお大きな成長を遂げるため事業を展開しています。

長期的なビジョンを持つ東京・日本交通株式会社

東京・日本交通株式会社はタクシー業界に新風を吹き込み続けていき、業界に変革をもたらすことをビジョンとして掲げています。TAXI VENTURE COMPANYとしてリスクを負ってでもお客様のためになるサービスを創出していくことを目指しているのが特徴です。後世に徳を残すことも重視し、プライドと能力を兼ね備えているタクシー乗務員も育て上げることでこのような長期的なビジョンの実現に向けて躍進しています。